内見者はここを見ている
「定期清掃って、本当に必要なの?」そんなふうに感じたことない?
大家さんにとっては毎月の固定費は少しでも減らしたいもんよね。
でもね。
定期清掃をケチると、空室が居座る。
これ嘘みたいなホントの話。
物件を内見に来る人って、部屋の中より先に共用部を見てるって知ってた?
よく考えたらあたりまえのことだけど、物件入口や共用廊下を目隠しして通り過ぎる人はいないww
・共用部(通路、階段、ごみ置き場、自転車置き場、集合ポスト、掲示板など)
・玄関ドア周りの状態(インターホン、給湯器、ガスメーターなど)
・部屋からの景観(植栽、物件裏など)
これは実際に私が定期清掃していた物件の現状写真↓↓↓






もしも自分が物件を探している内見者だったとして。
このような物件に案内されたらどう感じる?
「うわ。この物件・・・なんか荒れてる?」
「住民の民度、大丈夫?」
「管理、行き届いてなさそう」
一般的な常識人ならスッと帰るよね。
「次の物件行ってみよう」ってなるよね。
定期清掃のメリットは物件をキレイに保つだけじゃない
定期清掃って実は”物件をキレイにする”だけじゃないのよ。
定期的に巡回してるから「あれ?なんかいつもと違う?」って違和感を感じるときがあるの。
例えばこんなことに気付くのよ。
- 雨漏りの痕跡(壁を伝うシミ)
- ドアが開けられた形跡がない(孤独死の兆し)
- 単身者物件に靴が男女物2足、洗濯物も男女物2人分(同棲の可能性)
- 隣地の木がフェンスを越えて越境中…
- 道路のひび割れ、排水溝の詰まり
実はこれ、どれも実際にあった話(私が経験済)
物件はいつのときも黙ってサイン出してるの。
そのことに早く気付けるかが”大家力の差”になってくるわけ。
じゃ一体どうすればいいのさ。
一番良いのは大家さん自身で物件巡回することかな。
それでも時間的(他に本業があるなど)に物理的(物件と自宅が離れているなど)ってことも往々にしてよくある話よね。
そんなときは信頼できる業者に任せるのも立派な選択肢なのよ。
任せることは、守ること。全部自分でやるのが正解じゃない。
業者によってプランも料金も違うから、”予算内で最低限やってほしいこと”を考えてみるのもひとつ。
単身者向け物件の場合は、「駐輪場」「ポスト」「ゴミ置き場」にゴミが散乱しがち。
ファミリー向け物件の場合は、「共用廊下」「共用階段」「駐輪場」が汚れがち。
ペット可物件は「物件入口」「共用廊下」「共用エレベーター」なんかが汚れがち。
- 春~夏は虫や蜘蛛の巣が多くなる
- 春~夏は雑草が育ちまくり
- 梅雨時期は廊下に靴跡が残りやすい
- 夏は放置自転車や残置物が劣化して更にゴミ化しやすい
- 秋は落ち葉が溜まる
- 年末は回収しない粗大ごみが置き去りになりやすい
- 冬~春は黄砂であたり一面黄色きいろキイロ・・・
定期清掃は「見えない空室対策」
内見者が「この物件、感じいいな」と思う瞬間って、 実は“部屋の内装”だけじゃなくて”物件そのものの空気感”であることが多いのよ。
- ゴミひとつない廊下
- 透き通った自動ドアのガラス
- 整然としたポストや宅配ボックス
- 駐輪場の秩序感
- 整えられた植栽
その上たまたま会った物件の住人に「こんにちは!」なんて挨拶されたらどうよ!
ちょっとくらい部屋の内装が理想通りじゃなくても、「なんかこの物件、私を待っていた気がする・・・💕」ってならない?
「定期的に掃除しに来る人がいる」っていうのは、住人からみて安心感があるのも事実。
私も定期清掃で巡回していたとき、「いつもありがとね!」って冷たい飲み物をもらったことある!
- ゴミのポイ捨てが減る
- 防犯意識も高まる
- 入居マナーが整っていく
きれいは伝染する。汚れもまた然り。
とてもきれい好きな大家さんがいたの。
大家さん自ら、毎週ゴミの回収日にゴミ置き場の掃除を徹底的にしてた。
プロ顔負けなくらい徹底してたから、ゴミ置き場なのにいつ行っても全く臭くない。
ゴミ置き場の中でほんと深呼吸できちゃうレベル。
その大家さん、腰を痛めてから私に定期清掃を依頼されて。
物件売却されるまでの6年間、毎月清掃しに行ってたの。
そして気付いた。。。
この物件(7階建て)廊下にゴミが落ちてたことない。
物件敷地内のどこを探しても、放置自転車や未回収の粗大ゴミも見たことない。
大家さんがキレイな状態をずっと維持してきたから、その姿を見て暮らしてた住人の意識も高かったんだと思うのよ。
年々築年数は増えるけど、いつ行ってもキレイな物件。
本当にあるんだよ。そんな物件が。